年齢を重ねれば誰でも、ある程度は髪の毛が薄くなるものですが、20代や30代のうちから薄毛になっている方は、agaの可能性があります。agaは男性型脱毛症とも呼ばれ、男性ホルモンであるテストステロンが、体内の酵素の働きにより、抜け毛を促進するジヒドロテストステロンに変わるために発症します。
睡眠不足やストレスなどで頭皮の血行が悪くなると、抜け毛が多くなりがちです。また食生活の偏りで、発毛に必要な栄養分が不足することも薄毛の原因となります。agaを治療するには、まず生活習慣の改善が大切です。それでも抜け毛が止まらない場合、根本的な原因を取り除くことで治療が可能です。agaの疑いがあるときは、皮膚科や美容外科を受診してみるのもひとつの方法です。

内服薬で脱毛を予防し外用薬で発毛を促進する

医療機関でagaの治療薬として処方される内服薬は、酵素の働きを阻害してジヒドロテストステロンの生成を抑える作用があります。そのため脱毛を原因から予防することができます。脱毛を防げれば、自己修復力で再び髪の毛が生えてくることが期待できます。ただしagaが進行している場合、それだけでは十分ではないので、外用薬を併用するのが効果的です。
外用薬は頭皮を直接刺激し、血行を促進して毛根に栄養を与え、発毛しやすい環境を整えます。これらの薬が相乗効果を発揮し、薄毛を改善できると考えられます。日本皮膚科学会のガイドラインでは、2種類の内服薬と外用薬をaga治療に「強く勧められる」としています。内服薬は原則として医療機関だけで販売されています(個人輸入は可能です)。

クリニックによって独自の処方も

このほかaga治療を専門とするクリニックでは、グロースファクターを頭皮に注射して発毛を促す治療法なども行なわれています。確実な効果が検証されているわけではありませんが、再生医療の技術を応用した治療法として注目されています。内服薬との併用も可能で、実際に効果を上げている方もいます。
どんな治療法でも、毛根が完全に死んでしまえば復活させることはできません。まだ力が衰えているだけなら、薄毛の原因を除去すれば、再び発毛を促すことができます。ですから治療を始めるなら、早いに越したことはありません。若いうちなら薬を使わず、生活習慣を改めるだけで改善効果が見られることもあります。agaは取り返しがつかなくなるまで進行する前に、専門家に相談することが大切です。